人間だって青信号が出せますよ!

Green means go. Yes, I'm talking about traffic lights. You can actually use that colored light in everyday conversation. 

 

「青は進め」、です。そう、信号機のことです。実は、日常会話の中で、「青信号を出す」という表現があるんです。

 

・give someone a (the) greenlight (人に)~する許可を与える 

 

If someone gives you a greenlight, it means that they give you permission to do something. 

 

青信号を与える」、つまり何かをするための許可を与える、という意味なんです。

 

 

You also give something (e.g. a plan, project, etc.) a green light, which means that you give permission for something to happen.

 

計画やプロジェクトに対しても、「青信号を与える」ことができます。すなわち、計画やプロジェクトの着手にゴーサインを与える、という意味です。

 

 

You can also use the word "greenlight" as a verb.

名詞"greenlight"は、単体で動詞にもなります。

 

Here's an example:  Disney has greenlighted two new "Avengers" movies. 

 

例)「ディズニーは、『アベンジャーズ』の新作映画2本にゴーサインを出した」

 

 

See ya!

あなたはどっち?"If I were" vs "If I was"

I've recently noticed that a lot of people use "if I was" when using the subjunctive mood. After doing some research, I've found out that it's more informal and colloquial to say "I was". Language changes over time, which is always interesting to see. 

最近気がづいたことがあります。「仮定法過去」を使うとき、多くの人がbe動詞を"were"ではなく"was"にしているのです。調べてみると、"If I was"はよりくだけた、口語的な表現なんだそうです。言葉は時間とともに変化していきます。そういった変化を目にすることは、いつだって興味深いことです。

 

 

Meghan Trainor - Me Too (2016)

www.youtube.com

 

If I was you, I'd wanna be me too

もし私があなただったとしても やっぱり私になりたいな」(筆者訳

 

 

Cee Lo Green - FUCK YOU (2010)

www.youtube.com

 

If I was richer, I'd still be with ya

もっとカネがあったら 今でもキミと一緒にいただろうに」(筆者訳

 

 

Beyonce - If I Were A Boy (2008)

www.youtube.com

 

If I were a boy, I think I could understand

もし自分が男の子だったら きっとわかるんだと思う」(筆者訳

 

ビヨンセは、ルール通り"If I were"を使っています。

ソーシャル・ディスタンスな英語(シンプルな英文あり)

Two years into the pandemic, social distancing has become a part of our everyday lives. For many, it's torturous; for me, it's kind of comfortable. Why? Because I now have a reason to keep space between myself and other people without offending them. Being surrounded by a bunch of people makes me feel claustrophobic. Rush hour trains? No sir!  

 

コロナウィルスのパンデミックも2年目になり、ソーシャル・ディスタンスが私たちの日常生活にすっかりなじみました。多くの人にとって、それはまるで拷問とも言えるものです。でも、私には、何というか、気が楽なのです。なぜかって?それは、他の人との間に距離をつくるためのまっとうな理由ができたからです―それも、相手の気を悪くすることなしに。大勢の人がいる中に身を置くと、閉所恐怖症にも似た息苦しさを覚えるんです。え、通勤時間帯の電車ですって?勘弁してください!(英文、日本語訳ともに筆者)

 

今回は、「人と距離を置く」ことを意味する表現、ソーシャル・ディスタンスな英語を集めました。

  1. keep one's distance 
  2. stay away from someone
  3. get away from someone 

 

1. keep one's distance 

 

物理的な意味:「近づき過ぎない」、「距離を保つ

心理的な意味:「(人とあまり親しくならない

 

2. stay away from 

 

意味:「(人や物に近づかない」、「関わり合いにならない」、(命令形で)「近寄るな、こっちに来るな

 

Taylor Swift - Love Story (2008)

www.youtube.com

 

Little did I know

That you were Romeo, and you were throwing pebbles

And my daddy said, "Stay away from Juliet"

あなたがロミオで、私の気を引くために石を投げていて、そしておまけにパパが『ジュリエットに近づくな』って釘を刺したなんて、何ひとつ知らなかった」(筆者訳

 

3. get away from 

 

意味:(命令形で)「(人や物から離れろ!

 

例)You're annoying. Get away from me!うっとうしいな、どっか行けよ!

 

 

みなさんのきもちは、きっとこうに違いありません。

 

Hey Corona, stay away from us!!!

 

I'll see you around! 

動物のなまえに"shit"を付け足す

昨日、"go apeshit"(激怒する、興奮する、我を忘れる)について書いていたとき、ふとこう思いました。

「動物の名前のうしろに"shit"をつける表現がまだ他にもあるな」、と。

およそ役には立たない英語ばかりが頭に浮かんできます。

こういう英語がおもしろいんですよ、わたしには。

 

ニワトリ」を意味する"chicken"に"shit"をつけると、「臆病者」。

"chicken"だけでも同じ意味になります。

 

Alanis Morissette - Hand In My Pocket (1995)

www.youtube.com

 

I'm sad, but I'm laughing

I'm brave, but I'm chickenshit

悲しいのに、笑ってる

   勇ましいのに、小心者」(筆者訳

 

 

コウモリ」を意味する"bat"に"shit"をつけると、「完全にクレイジー」。

 

例)He's batshit crazy.(彼、本当にヤバいよ)

 

 

雄牛」を意味する"bull"に"shit"をつけると、「デタラメ、嘘っぱち」。

ブルシット・ジョブ」という言葉がすっかり浸透しているので、みなさんにとって聞きなじみのある言葉だろうと思います。

 

Lizzo - Good As Hell (2016)

www.youtube.com

 

Woo child, tired of the bullshit

あー ぼくちゃん あんたのウソにはうんざり」(筆者訳

 

今回も"shit"三昧でございました。

猿が大暴れ

今回のテーマは、"ape"です。

"ape"という単語を見ると、次のような疑問がきまって沸いてきます。

「”ape"と"monkey"の違いってなに?」

 

"ape"

"monkey"

  • しっぽがある
  • 体が小さい

 

しっぽの有り無しで区別できるというのは、便利ですよね。

 

さあ、本題です。

 

今日ご紹介する表現は、"go ape"です。

 

to become extremely angry

激怒する」、という意味です。

 

その他にも、熱狂する我を忘れる、といった意味があります。

 

前回ご紹介した"go bananas"とあわせて使えますよ!

 

G-Eazy & Bebe Rexha - Me, Myself and I (2015)

www.youtube.com

 

Yeah, and I don't like talking to strangers

So get the fuck off me, I'm anxious

I'm tryna be cool, but I may go apeshit

Say "Fuck y'all!" to all of y'all faces

よく知りもしないやつらと話をするのは 好きじゃないんだ

   だから近寄るなよ 不安なんだ

   冷静さを取り繕ってはいるけど ブチ切れて

  『お前らみんなクソくらえだ!』なんて言葉を 浴びせかけるかもしれねえよ

   

"go apeshit"は"go ape"と同じ意味です。

 

映画『キングコング』で、エンパイアステートビルに上り、飛行機を相手に大暴れするキングコング

"go ape"とは、まさにあのことですよね。

 

King Kong is going ape on the top of the Empire State Building.

 

それでは!

 

<参考文献>

Cambridge University Press. "Cambridge Dictionary Learner's Dictionary". dictionary.cambridge.org.

https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/go-ape,(2022-07-23参照)

バナナはクレイジー?!

くだものといえば、みなさんは何を思い浮かべますか?

すいか」という答えが断トツでしょうか。

その他には、ももなしぶとうもありますよね。

 

バナナもそのうちのひとつ。

季語なんだそうです。

 

季語であろうとなかろうと、この時期に海へ行くとバナナボートがあるし、夏まつりに行くとチョコバナナを売る露店がありますよね。

 

さあ、今回は「バナナ」がテーマです。

 

"banana"というのは名詞です。

しかし、一番うしろに"s"をつけて"bananas"にすると、形容詞として使うことができます。

 

例えば、go bananasと言うと、

 

to become extremely angry or excited

激怒する、もしくは大興奮する」ことを意味します。

 

おサルさんがバナナを目にすると興奮することから、この表現が生まれたそうです。

 

Gwen Stefani - Hollaback Girl (2005)

www.youtube.com

 

Let me hear you say, this shit is bananas

B-A-N-A-N-A-S

さあ、みんな言ってみて、『こんなのバカげてる』って

 

ごらんの通り、"bananas"だけでも使うことができます。

"crazy"(正気ではない)や"silly"(馬鹿げている)という意味なんです。

 

おもしろいですよね。

 

ちなみに、この曲を歌うグウェン・ステファニーは、ノーダウトNo Doubt、「疑う余地がない」「間違いない」の意)のヴォーカリストです。

ヒット曲『Just A Girl』は、2019年に公開された映画『キャプテン・マーベル』の挿入歌として使用されています。

 

No Doubt - Just A Girl (1995)

www.youtube.com

 

そういえば、ラッパーリル・ウェインの曲に、こんな歌詞がありました。

 

Lil Wayne - A Milli (2008) 

www.youtube.com

 

Even Gwen Stefani said she couldn't doubt me

グウェン・ステファニーですら、俺のことを疑えなかったって言ってたよ

 

グウェンのバンドは"No Doubt"(疑いの余地なし)。

リル・ウェインの才能にも、太鼓判を押したということです。

おもしろいことばあそびです。

 

それでは!

 

<参考文献>

Cambridge University Press. "Cambridge Dictionary Learner's Dictionary". dictionary.cambridge.org.

https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/bananas,(2022-07-22参照)

 

 

ニッキー・ミナージュで「be動詞」

前回に引き続き、「be動詞」です。

 

be動詞」は、主語によって使い分けます

別の言い方をすれば、それぞれの主語には、決まった相棒がいる、ということです。

 

  • 主語が"I"の場合:"am"が相棒
  • 主語が"You/We/They"の場合:"are"が相棒
  • 主語が"He/She"の場合:"is"が相棒

 

しかし!

現実には、このルールをまったく無視して使うというケースが多くあります。

 

今回は、見本としてラッパーのニッキー・ミナージュにご登場願います。

 

Nicki Minaj - Did It On'em (2010)

www.youtube.com

 

<その①>

All these bitches is my sons

どうですか。

曲の初っ端からこれです。

主語複数形ですが、be動詞は"is"です。

正解は、もちろん、"are"ですよね。

 

こいつらはみんな、わたしの子どもみたいなもの

 

こいつら」とは、この場合、後進の女性ラッパーたちを指しています。

わたしが道を切り開いたお陰で、今のあんたたちがいる

と、暗にそう言っています。

 

また、主語が"bitches"(ビッチたち)なのにも関わらず、"sons"(息子たち)で受けているのも気になりますよね。

これはおそらく、"son of a bitch"(くそ野郎)と引っ掛けているんでしょうね。

 

<その②>

Bitch, I get money, so I dos what I pleases

カネなら稼いでるから、好きなことだけやらせてもらう

 

ここでは、一般動詞です。

"dos”は、"does"のことですよね。

しかし、主語は"I"()ですから、いわゆる「三単元のS」をつける必要はありません。

 

<その③>

I live where the motherfuckin' pools and the trees is

プールがあって、木が植えてあるところに住んでいる

=「私は大豪邸に住んでいる

最後の"is"はもちろん"are"ですよね。

 

ちなみに!

"motherfuckin'”ということばがありますよね。

くそな」とか「いまいましい」という意味です。

しかし、ここではただ、後ろにある名詞、つまり"pools"(プール)を強調しているに過ぎません。

自宅にプールがついていることを自慢しているのに、そのプールを「いまいましい」なんて形容するのは、ちょっとおかしいですもんね。

 

さて、ここまで「be動詞」のイレギュラーな使い方を見てまいりました。

 

これは、エボニクスといって、アフリカ系アメリカ人のあいだで使われる英語の用法です。

 

ラップを聞くのが好きだという方は、ぜひbe動詞一般動詞に注目しながら歌詞をチェックしてみてください。

楽しいですよ!